自分らしく

すべて自分で選択した人生。自分らしく生きるために、胸のうちを綴ってみようと思います。

考えない

いつ終わりにしようか。いつまで続けるのか。

いつも考えていた。

転勤を機に会えなくなり、お互いに気を揉んだ。

もう終わりにしようと思った。

ここが潮時。今なら終わりにできると思った。

けど。

やっぱりできなかった。

彼を失うことが怖かった。

彼のいない人生を受け入れられなかった。

心が悲鳴をあげた。


彼は待ちの姿勢を貫いた。

私が迷走している間、私と距離を置いた。

彼は言った。

私が苦しいなら、もう会わない方がいいと思ったと。私が終わりにしようと言うなら受け入れるつもりだったと。

彼なりの配慮。自分の気持ちより私の気持ちを大事にしてくれる彼の優しさを感じたけど、本当は、別れたくない、手離したくないと言ってほしかった。そんなに簡単に受け入れないでと思う身勝手な自分にあきれる。


もう迷わない。あれこれ考えない。つべこべ言わない。

ただただ彼が好きで、できる限り長くつながっていたい。それだけが今の私の願い。

恋の先にあるもの

彼とこの関係を始めたとき、この恋の行き着く先には何があるのか、別れや修羅場が待っているのか、知りたかった。

今、彼との関係が終わりに近づき、それが見えたような気がする。

私がずっと知りたかったこの関係の終わりに待っていたのは、彼と過ごしたかけがえのない思い出と、彼に恋してときめいた私自身のピュアな純情。かな。

苦しくて愛しくて、感情が揺さぶられた5年間。私の人生の折り返しに、こんなに素敵な彼との日々が待っていたなんて。

彼には感謝の気持ちでいっぱい。

それを伝えられていないことだけが心残り。

さて、最終章はどうなるか。

それを見届けようとする自分の冷静さに自分自身がちょっと引いてる。

これでいいよね。

誰も傷つけず、何も壊れなかった。

犯した罪がなくなるわけではないけれど。

2023春

私に人事異動があり、彼との距離が300キロに広がった。同じ市内に勤めていた5年前からすると、かなり遠くなってしまった。遠距離で、不倫。

条件悪すぎ。滅多に会えなくなってしまったけれど、どうしてだか会えないことが別れる理由にならない。会えなくても好きな気持ちに変わりはないから、別れを選択できない。本当にやっかいだ。

ずっと二人で渡って来た吊り橋。うまくバランスを取れるようになり、これからも二人で渡っていけそうな気がする。吊り橋自体が壊れるかもという私に、努力でできるなら吊り橋はずっと守りたいと彼が言った。今は私もそうしたい。