自分らしく

すべて自分で選択した人生。自分らしく生きるために、胸のうちを綴ってみようと思います。

再会3

二度目に会ったら、距離がぐっと近づいた。昔、つき合っていた頃に戻ったみたいな錯覚に陥った。嫌いで別れたわけじゃない。思い出が輝いて、簡単に恋に落ちてしまいそうだった。踏み留まるしかない。必死にこらえていたのに、別れ際、ふいにキスされたとき、彼の匂いと唇の感触が懐かしくて、力が抜けた。


どうしてくれるのよ。

どういうつもりなの。

帰りの電車で一人悶々とした。

帰宅したら、家族は皆寝ていた。

胸が張り裂けそうだった。



これが、苦悩と葛藤、喜びと幸せに満ちた、私の第2の人生の始まりだった。