自分らしく

すべて自分で選択した人生。自分らしく生きるために、胸のうちを綴ってみようと思います。

刹那のとき

結局、彼とは続いている。

何度も別れようとして、だけど好きだから別れられない。

彼の腕の中にいると心が満たされる。

彼は何も言わず、大事そうに私を抱きしめる。その力強さから彼の愛情が伝わって、もうそれだけで、他には何もいらないと思う。

私には必要で大切な彼との時間。

いつまでも、このひとときの幸せが続きますように。

家族について

昔から親のことが嫌いだった。

理解ある友達の親と比べて、つまらない親だと思っていた。

母のぐちなんて聞きたくないのに、母にはそう言えなかった。父とは話すことが何も思い浮かばなかった。早く家を出たい。犬の散歩をしながら、毎日そんなことばかり考えていた。

親との絆がない分、彼氏にそれを求めていた。

こんな家族ならいらないと思い、結婚願望はなかった。経済的自立が私の人生の最大の目標だった。


家族の絆。

あんなに手に入れたかったものを自分からぶち壊している自分に激しい自己嫌悪が止まらない。

本当は家族を大事にしたいのに、どうやって大事にしたらいいのか分からず、それをいとも簡単にやってのける彼氏が憎らしくてたまらない。


結局、家族という得体の知れない怪物にずっとおののいて苦しむ私は、この怒りを年老いた両親にぶつけるわけにもいかず、不倫というかりそめの幸せの中に身を置いて、ごまかしながら生きている。


この恋のエンディングは、自分の中の葛藤と向き合い、それを受け入れられたときに訪れる。最近そう思うようになった。


嫌と言うほど思い知る。結局、家族なんだと。

同じ熱量で愛し続けるということ

彼のことが好きという気持ちに変わりはない。

子ども達の進路が決まり、彼に2ヶ月ぶりに会えたときは、やっと会えたという感覚、懐かしさ、一緒にいると楽しいし落ち着く感じはあった。

だけど、以前は確かに感じた、会いたくて会いたくて胸が焦がれる気持ちとか、切なくて恋しくて胸が締め付けられる苦しさとか、そんな感情は消えてなくなっていた。

彼もきっと同じ。楽しい時間を過ごしたけど、別れを惜しむこともなく、またすぐ会おうとはならず、その後はお互いの生活を淡々とこなしている。仕事や新生活の準備にも追われ、気付いたら1週間連絡を取らないことも。

でも、これでいいのかもしれない。大事なのは二人の熱量が同じなこと。だって、そこに温度差があったら、お互いに辛い。

このまま会うペースが落ちて、たまに会う大事な人になるのも悪くない。彼はどうかな。気持ちのすり合わせを大切にしたい。