ステイホーム
家族との時間
彼が、自分で作った料理の写真を送ってくる。
私に見せたいって思ってくれることは嬉しい。けどね、分かっているのかなあ、それを食べる家族の存在を想像しちゃうってこと。
私は、彼の料理を食べることなんて、この先一生ないってこと。
能天気なメールを送ってくる彼を責める気はないし、何なら自分の心の狭さに落ち込む。
彼がおうち時間を楽しめてることは喜ばしいことなのに。私だってそうしてる。
お互い様で、おあいこなのに。
不要不急の関係だから、まだまだ自粛は続く。
会うべきではないときに、会わずにいられるか。そんな状況でも、相手を信じて自分の中の不安を解消できるか。
世界中が価値観の変容を迫られても、オンラインでは埋められないこの関係を守り抜けるのか、真価が問われている。