彼は、いつも「好きだよ」と言ってくれる。だけど、愛しているとは、一度も言わない。
愛と恋の違いなのかな?
愛は、育むもの。
恋は、落ちるもの。
愛は、家族に対する想い。
恋は、恋人を想い慕う感情。
納得。するしかない。
越えられないものだから。
越えたいと思ってはいけないものだから。
そんなことを考えてしまう朝は、広い空を見上げて深呼吸することにしている。
彼は、いつも「好きだよ」と言ってくれる。だけど、愛しているとは、一度も言わない。
愛と恋の違いなのかな?
愛は、育むもの。
恋は、落ちるもの。
愛は、家族に対する想い。
恋は、恋人を想い慕う感情。
納得。するしかない。
越えられないものだから。
越えたいと思ってはいけないものだから。
そんなことを考えてしまう朝は、広い空を見上げて深呼吸することにしている。
彼が言った。
家族を傷つけたくない。
傷つけてはいけない。
でも会いたい。
だから一緒に十字架を背負おうと。
私も覚悟を決めた。
この選択しかなかった。
これ以上、自分の気持ちをごまかせない。
どんなことがあっても後悔しない。
喜びは2倍に、苦しみは半分個して、ひっそりと寄り添って、一緒に生きていきたいと思った。
二度目に会ったら、距離がぐっと近づいた。昔、つき合っていた頃に戻ったみたいな錯覚に陥った。嫌いで別れたわけじゃない。思い出が輝いて、簡単に恋に落ちてしまいそうだった。踏み留まるしかない。必死にこらえていたのに、別れ際、ふいにキスされたとき、彼の匂いと唇の感触が懐かしくて、力が抜けた。
どうしてくれるのよ。
どういうつもりなの。
帰りの電車で一人悶々とした。
帰宅したら、家族は皆寝ていた。
胸が張り裂けそうだった。
これが、苦悩と葛藤、喜びと幸せに満ちた、私の第2の人生の始まりだった。