優先すべき方
「お互い優先すべき方をとろう。」
子どもの体調不良でデートをキャンセルしたときの彼からの返信
なぜだかとても悲しかった。
家族優先。当たり前のことだし、もちろんそうしてるつもり。でも、改めて彼の口から聞きたくなかった。
わがままだって分かってる。
私がキャンセルしたことを彼が肯定しただけ。その対応が大人すぎて、ドライすぎて、昔の彼とのギャップを感じずにはいられない。昔の彼は、予定が合わなくても、どうしても会いたいと言って私を困らせた。私は、バイトや部活(体育会系)でギッチリのスケジュールとにらめっこしながら、なんとか隙間時間を見つけて、短時間でもよくデートしたっけ。彼は不満が高じると不機嫌になったけど、若い私はそれに気付く余裕がなかった。
彼は当時を振り返って反省しきりだけど、私は分かりやすい愛情を一身に受けて幸せだったんだよ。
昔と比べても仕方ないね。
四半世紀もの時が流れ、当時とは立場も年齢も、何もかもが違う。気持ちは変わらないと思っていたけど、気持ちだって違うのだ。おそらく。
静かで穏やかな想い。小川のせせらぎのように、細く長く。だけど大海原につながっている。
ちゃんと見えています。だけど、ときには息もできないくらいの激流に揉まれてみたいの。
複雑な女心です。