自分らしく

すべて自分で選択した人生。自分らしく生きるために、胸のうちを綴ってみようと思います。

年の瀬に

期せずして、彼に会えた。

私の仕事納めの日、すでに休みに入っていた彼が、車で職場の近くまで会いに来てくれた。彼の車のドアを開けて、お互いにニッコリ微笑み合う瞬間が好き。助手席の背もたれの位置を調整するときは、ちょっと切ない。私にはこの角度はしっくりこないもん。運転する彼の横顔を見るのが好き。ギアの上で手を重ねるとキュンキュンする。でも、彼に家の近くまで送ってもらうのは好きじゃない。手近な駅で下ろしてもらう方がスパッと帰れる。別れ際には、やっぱりキスしてほしい。彼の車を見送ったら、さっそうと歩き出して家路を急ぐ。助手席の背もたれを元に戻すのを忘れずに。


今年が始まったとき、この一年が、こんなにも苦悩と喜びに満ちた年になるとは想像もしなかった。もし彼に出会わなければ、平凡な一年を穏やかに過ごしただろう。それはそれで、幸せだったのかも知れないのに。


でも、始まってしまった。自分でも驚いた。こんなにも一途に、激しく、彼を愛する自分に。まるで、何かに突き動かされるように、猛進する自分に。


私は彼を失いたくない。たとえどんなことがあっても。

平成最後の大晦日に、彼を慕う揺るぎない気持ちをここに綴っておこう。