きりがない
会っても会ってもきりがない。
この関係に、きりがいいなんてない。
ただ会いたいから会う。家族を欺いてでも。
家族の笑顔と穏やかな団らんが、ときに私を冷静にする。それでも彼を想う自分を責めてみたり、自分に言い訳してみたり。
家族の笑顔を奪ってしまうかもしれない恐怖に心震わせ、彼を失うかもしれない悲しみに怯える。
もちろん彼のご家族に対しても、申し訳ないと思う。絶対に知られてはならないこと。
もし、潮時があるとすれば、それは、このバランスを保てなくなったとき。
彼に恋のアクセル全開な自分に、強くブレーキを踏もう。
急ブレーキすぎてスピンしてしまいそうだな。